提案編 結び


国民経済を豊かにすることが、経済政策の本質的な目的ですが、政府マネーによるBIは悪性インフレ対策の景気対策積み立て預金制度とセットで実現、推進すればその目的実現のために大いに役立つでしょう。

  

AIやロボットによる失業率の増大と格差の過度の増大が予想される中、六つの条件を満たすBIのデザイン及びその3-10年以内の実現が必要と考えます。その実現がない限り、ゆくゆくは消費が極限まで冷えこんで経済全体が破綻し、富裕層もお金を持つ意味がなくなると考えられるからです。

  

AIやロボットのおかげで人類が食うための仕事を否応なくする必要がなくなる時代へのシフトが完了する時代がいずれ来るとして、今はそういう時代に向かってゆく過渡期の入り口にあたり、当面そういう過渡期が続くでしょう。

  

その過渡期としては、大きく分けて、次のような第一期と第二期が考えられ、そのあとに、シフト完了期が来るように思います。

  

第一期 (早期に十分な額のBIが実現した場合)BIによって景気及び実体経済が回復し、雇用も伸び、給与も上がってゆく。

  

第二期 仕事においてAIやロボットが人間に取って変わる度合いが大きくなった結果、個々の給与がどんどん減り、人々の生存と幸福追求が経済的にはBIによって支えられる度合いがどんどん高まり、景気及び実体経済が落ち込まないためにBIに頼らざるを得ない程度もどんどん高まってゆき、十分な額のBIの確保がますます必要になる。

  

シフト完了期 AIやロボットが基本的に働き手の全てになって、人々はBIによってその生存と幸福追求を介在的にはBIによって完全に保障される時代が始まる。

  

こういった流れを意識しつつ、BIの実現と推進のために、より深く、具体的に、緻密に、アイディアや制度設計や分析を深めてゆく段階に来ているように思います。

  

ご一緒に、様々な知恵やアイディアや分析を出し合い、世論形成しながら、本当に私たちやその子や孫やひ孫たちの世代のためになる良きBIを実現し、推進してゆきましょう。

 

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